近鉄・荷物電車/有蓋電動貨車
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近鉄には荷物専用電車や有蓋電動貨車が何両か存在したが、 殆どが在来車からの改造なので外観上は変化が少なく、うっかり すると見過ごし勝ちであった。貴重な存在で何時何処から走って 来るか判らないので、この〇印に "荷" と書かれたHMの電車を 見掛けて記録出来た時は無上の喜びであった。 モワ80形87は、元奈良電デハボ1000形(後の近鉄モ430形)のモ 445を'69年に電動貨車化したもので、'71年にモワ60形61に改番 された後、'84年に廃車となった。 モワ80形83・84は、元モワ2831・2832を'70年に改番した車両で、 元は大軌の木造小型車デボ61形の車体を流用した複電圧車 モワ1800形であった。当時はモ430形車体に置き換えられた後で、 如何にも"奈良電"といった均整とれたこじんまりした車両であった。 モワ80形86は、'48年製造の元モワ2811を'70年に改番した車両 で、青山町以東でも使用するため抑速発電ブレーキ付きなので、 広く運用された。新規の格下げ貨車の導入により、上記83・84と 共に全て'76年に廃車となった。 モ6411形6411は、'49年製造のモ6800形をラビットカー新6800系 の登場により'57年に改番した車両で、'70年代にはもっぱら荷物 電車代用として運用された。'80年には荷物電車専用車モワ26形 に改造された後、'83年に廃車となった。 モ660形モ665は、参宮急行デニ2000形の足回りを流用して'41年 に製造された関西急行モ651形を'64年に荷電に改造した車両で、 '70年には玉川工場の「構内入換車2号」に改造された後、五位堂 や橿原神宮前でも入換車として使用され、'97年に廃車となった。 |