南海電鉄・南紀直通列車
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戦前から阪和電鉄に対抗して南紀直通列車を運 転していた南海電鉄の、変わり種列車を紹介する。 サハ4801は南海唯一の客車として電車に牽引され、 線内は特急扱いで運行されていた。国鉄スハ43に 準じた設計で、緑の塗色と車端の乗降口上部に 設けられ"南海"と表示された標識灯が特長であった が、難波駅の大改良のため客車運行が困難となり、 '72年3月14日限りで姿を消した。 キハ5501形・5551形は国鉄キハ55形とほぼ同一 仕様で計9両製作され、線内は特急扱い、和歌山 以南は国鉄気動車に併結され、”きのくに”号とし て最盛期は4往復の運行を数えていた。紀勢線の 電化や特急”くろしお”の増発に伴って、'85年3月 12日〜13日で運行終了、全車廃車となった。 |